83.映画館の違いがわかる女
なんかかっちょよくないですか?
ないですか、そうですか
わたしは田中の女を名乗っておきながら、とんと映画には疎くてですね
俳優さんのファンをせずに過ごしていた頃は数年映画館に行かない生活でした
最後に行ったの高校生?いつ?何見た?みたいな、たぶんアリス・イン・ワンダーランド(2010年公開)
まあそこらへんのカップルより確実に行ってないと言えます
映画が嫌いなわけじゃないので家で見ることはあるんですけどね
が、好きになった推しは映画狂人、そして映画俳優
舞台挨拶やトークショーもたくさんあるし、それ以外でも推しの出演映画を見られるというのが本当に楽しくて嬉しくて都内で上映している期間はできるだけ映画館に足を運んでいました、待てない人間なんですよねえDVDになるの
そんな中で、ダブルミンツもゼニガタもいっぱい見たけど、恋のクレイジーロードには初めてのことがありました
それは様々な映画館に行って見るということ
そこで浅学なわたしはようやく気付いたのです
映画館ってそれぞれ違いがあるんだ、と
映画好きの方からしたら今更何を言ってるんだ?と思われるかもしれませんが、わたしはライブハウスごとの音響やらライトやらの違いはえらそーに語れても、映画館はポップコーンが美味しいかどうかくらいしか気にしたことがなかったのです
わたしは恋クレを通じて初めて「シネコン」「ミニシアター」という言葉を学びました
わたしが映画館と言うときに指していたのはシネコンであり、ミニシアターなる小さな映画館がこの世に存在しているとは知らなかった
何せ出身が北海道の片田舎で、ミニシアターは一つもなく、シネコンで上映されている話題の映画もガラガラという有り様だったので、あまり映画文化に触れることなく生きてきたんですよね
はじめてシネマスコーレに行ったとき「なんだここは」と思いました
わたしが思ってた映画館と違う、小さくてぎゅっとして近くて、これはなんというか…小劇場?
そんな感想を持ったシネマスコーレで5月に封切りされて以降、恋のクレイジーロードは全国をゆっくりと確実に回っています
例によってちょこちょこと各所に顔を出しているのですが、わたしが行けたのは
・渋谷アップリンク
・大阪シネ・ヌーヴォ
・札幌プラザ2・5
・ミッドランドシネマ名古屋空港
(神戸の元町映画館に行けなかったのが悔やまれる)
どこも風情ある素敵な映画館ばかりで、何度も行った渋谷や大阪にこんなところが隠されていたなんて、と驚くことばかり
東京在住なのでアップリンクは足繁く通いましたが、最前列と最後列のシートがなんていうんでしょう、いわゆるあのふかふかの椅子ではなく折り畳みチェアのようなものになっていて、最前列で足をぷらーんと投げ出して、すごい近距離で視界いっぱいいっぱいに宙也の顔を埋めて見るのがたまらなく良かった
そしてわたしはシネ・ヌーヴォがとても好き
結局トークショーのあった日しか行けませんでしたが、本当はあそこで何度でも恋クレを見たかった
まず内装がすごく幻想的で、少し高めの天井にはアートが施されていて(”水中映画館”というコンセプトなのだと伺いました、トークショーの最中に推しも見上げていたような)、それが映画の前と後の人生にも物語を与えるように感じられました
アイコンの内装、生で見るともっと綺麗
『恋のクレイジーロード』トークイベント付き上映
— シネ・ヌーヴォ (@_cinenouveau_) August 31, 2018
日時:9/1(土)16:40/18:20 ゲスト:田中俊介さん(主演、BOYS AND MEN)、坪井篤史さん(本作プロデュース、シネマスコーレ副支配人)詳細はコチラをご覧ください。https://t.co/CKzS84XO3e pic.twitter.com/XNjM9M1zZu
あとは、音
もし勘違いだったら恥ずかしいんですけど、他の映画館とは音の響きがちょっと違っていて、今まで聞こえなかった音や気にならなかった音が急に耳に飛び込んできたり、好きだったセリフがもっと脳に響いたり、すごく不思議な感覚がありました
https://twitter.com/_cinenouveau_/status/1035500946350985216
ゆったりと大きな札幌プラザも、ぴかぴかとしたシネコンのミッドランドも、何十回と見た恋クレの新たな表情を見られるようで、全然同じじゃあないんです
24年間も生きてきて、映画館は映画を垂れ流すだけの無機質な空間でないと、ようやく知ったんですね
推しが世界を広げてくれて、そうしてわたしは「映画館の違いがわかる女」にちょびっとだけレベルアップしたのでした
さて、そんな映画館、ミニシアターという空間の楽しみを味わえるイベントが今日、静岡にて開催されます!
はい、長々と語りましたがいつものごとく推しの宣伝です